抱腹絶倒(!?)風雲なりゆき小説
マンダリン・オレンジヒルズ高校白書

第1シリーズ・第3話
「実録!東橘・センバツ制覇への軌跡!! 後編」



勢いに乗る東橘だったが、またしても強敵が目の前に立ちはだかった。
それは2000年の夏の覇者、智弁和歌山だった。
またしても自殺寸前まで(爆)追い込まれる部員達。

も:「ぶぅわっかもぉ~~~~~~~~ん!!
   現実世界と一緒にするな~~~~っ!!!」

というもりもりの「喝」で不死鳥のごとく(核爆死)
甦った東橘ナインは、こうして準々決勝に臨んだ。

試合はまさに投手戦だった。
東橘・五大、智弁・堀江の両投手の投げ合いで7回まで共に無得点だった。
そして、ヤマ場は8回の表、東橘の攻撃のときに訪れた。

も:「う~ん、どうやら相手(投手)の様子がおかしいな。」

すると、スコアラーとしてベンチ入りしていた中川が(*3)、
さわやかに(爆死)GMに話しかけた。

中:「確かに、おかしいですね。(キラリ~ン)
   だって、赤のアンダーシャツは納得できますが、
   上下が青縞なのは納得できませんよ。」(実話)
も・(部):「「「ズコ~~~~ッ!!」」」
も:「違うだろ~~~~!!
   ユニフォームの事を言ってるんじゃなくて、
   相手投手の調子の事だっての!!」

と、言ってるうちに、野沢がラッキーなキャッチャー前ヒット
を放った。これが口火となったのである。

も:「しかし、このゲームにはよくいるよなぁ。
   何度もボールを取り損ねる
 キャッチャーって...


そして、続く海老沢が2塁打を放ち、1,3塁。
打順よく4番の紀藤に回ったが、打球はショート方向へのゴロ。
東橘のベンチでは皆同じ事を願っていた。

(部):「「「〔ミスれ!ショート!!〕(爆死)」」」

東橘ベンチの願いはボールに乗り移った!!
何と、ショートがエラ~!!!!!!!!
こうして、ついに東橘が先制した。
さらにこの回2点を追加し、一気に3-0と智弁和歌山突き放した。

もりもりはまたしても五大温存策を敢行!
押さえにはやはり雲母を持ってきた。

ウ:「東京橘が丘、ピッチャーの交代をお知らせします。
   ピッチャー、多田くんに代わりまして、うんも...
   あ、失礼しました。ピッチャー、雲母(きらら)くん。
   9番、ピッチャー、雲母(きらら)くん。
   繰り返しますが、9番、ピッチャー、雲母(きらら)くん。」
雲:「うお~~~~っ!まただぁ~~~~!!
   いい加減名字くらい覚えろ~~~~(爆死)!!!」

さすがに雲母もこの精神的攻撃には応えたようで、
この回はあまり調子が出なかった。
9回表、東橘は2点を加え、5-0とし、勝利を決定づけた。
が、最終回に雲母の精神的ダメージ(爆)の影響で、
相手打者にエラーを許し、それが元で1点を失ったが、
結局反撃もここまで。ついにベスト4に進出した。

(準々決勝・試合結果)
東橘
智弁和歌山

勝:多田 負:堀江 HR:なし



も:「今日の勝ちは大きいぞ!!
   このまま一気に優勝するぞ!!!」
(部):「「「はいっ!!」」」

と、一気に志気が上がった東橘メンバー(単純)。

準決勝の相手はまたも強豪校(市立船橋)であった。
しかし、東橘は初回野沢の2塁打からチャンスを作り、
海老沢・紀藤・松木の連打で2点を先制した。
続く2回も紀藤の3塁打から松木のタイムリーで1点を追加。
まさに押せ押せムードの東橘だった。
ノーヒットが続いてた市船はようやく5回に五大を捉えチャンスを作るが、
その後が続かず無得点だった。
この日、紀藤は絶好調だった!!
8回にはレフトスタンドぎりぎりの2ランホームランで追加点を入れた。

紀:「これが4番の底力だ!どうだ、まいったか!!」
海:「確か昨日は智弁に勝ったと喜んで、プロテインを、
   いつもの倍とってたからなぁ(爆死)。」
野:「ちなみに、この話をご覧のみなさんは、
   決して真似をしないで下さいね。」

さらに9回、実世界ではあり得ないような、
とんでもない事件が起こった。
9回表、2死2塁。打者は初戦ホームランを放った斉藤。

斉:「紀藤ちゃんばっかりにいいところもってかれてたまるか!」

相手投手の投げた球はちょうど斉藤の得意な所に来た。

斉:「よっしゃ~、行けぇ~~~~!」

打球はきれいな弧を描いて外野の壁の近くに落ちた。
がっ!!
あろうことか、ボールはバウンドして観客席へ入ってしまった。
甲子園でエンタイトルツーベースを打ったのである。

(部):「「「何でや~~~~~~~~!!」」」

ともあれ、これで6点目。さらに斉藤も帰って7点目を追加した東橘が、
念願の決勝に駒を進めた。

(準決勝・試合結果)
東橘
市立船橋

勝:多田 負:伊藤(敬) HR:紀藤(1号)



いよいよ迎えた選抜大会決勝戦。
東橘の相手は学法石川高校だった。(あくまでも作者のPCでの結果です)
試合開始前、東橘ナインはベンチの前で円陣を組んだ。

も:「今日の試合は、あまり緊張するな!
   相手だってこういう試合(決勝)で緊張してるんだ。
   付橘でも言ってたが、こういう試合は、
   自分たちの野球ができた方が勝てるんだ。
   そのためにも、リラックスだ!!
   それじゃ、いくぞ。
   がおか~...
(部):「「「ファイトォ!!」」」


東橘・多田、学法石川・松久保の両エースで試合開始。
2回まではともに好投し、得点を与えない。
この日もスタンドで応援していたOB達も息をのんだ。

近:「どうやら立ち上がりは無難だったな、五大は。」
飯:「しかし、相手の松久保という投手は、なかなか手強いな。」
久:「カーブ主体のいいピッチングだ。」
西:「たのむ、早く先制してくれ...」


一方、西宮市内のとある病院(爆死)でも...

城:「あのカーブを捉えたら勝機はあるな...」

と、そこへ見舞いに来たあつみが城内の病室に現れた。

あ:「監督、体、大丈夫ですか?」
城:「まぁ、何とか生きてるけど、体中包帯だらけで、
   身動きがとれないんだ...」
あ:「じゃ、せっかくアイス買ってきたのに、残念ですね。」
城:「ぬぅわにぃ~~~~、
  アイスだってぇ~~~~?」
あ:「大丈夫ですよ、ちゃんと私が食べさせてあげますから...」
城:「わざわざすまないね。決勝戦なのに、こんな所まで来て。」
あ:「いいんですよ、ほら、あ~~~~ん
城::「あ~~~~~~~~ん」

なんだかラブラブモードな病室だった。


さて、甲子園は3回の表。
この大会で切り込み隊長と化した野沢がまたも2塁打でチャンスを作った。
するとすかさず海老沢がホームランで先制した。
(O)・佐:「「「やった~~~~!!!」」」

だが、4~7回も、五大と松久保の投げ合いが続いた。
松久保は得意のカーブで東橘打線を翻弄したのに対し、
五大はランナーを許すも、相手の度重なる盗塁の失敗で難を逃れていた。

回は終盤、8回の表。東橘の攻撃が回ってきた。
ここでトップバッターの斉藤が3塁打でチャンスを作った。
もりもりは次の海老沢にある指示を与えた。

学法石川はスクイズを警戒し、内野が前進守備をとっていた。
海老沢は、バットをバントの形に構えた。
松久保はそれを見て『してやったり』と思い、球を投げた。
すると海老沢はバットを引き、思いっきり振った!
(カキ~ン)
打球は前進守備の内野を越え、斉藤はゆうゆうホームイン。
東橘待望の3点目がついに入った!!
もりもりの機知に富んだバスター作戦が成功し、喜ぶ東橘ナイン。
一方でマウンド上の松久保は頭を抱えていた。

もりもりはここでも押さえの切り札として雲母を9回から送った。

ウ:「東京橘が丘、ピッチャーの交代をお知らせします。
   ピッチャー、多田くんに代わりまして、...
   雲母(きらら)くん。9番、ピッチャー、雲母(きらら)くん。」
雲:「うお~~~~っ!!!
   最初『うんも』って言いかけたな~~~~!!
   この話の中じゃ3回目だぞ~~~~(爆死)!!!」

しかし、雲母は簡単に2アウトをとり、迎えたバッターは、
1番・雉子牟田であった。
雲母の球を雉子牟田は打つ、しかし勢いがなかった。
東橘ナインとその勝利を願う人々の思いがこもった球は、内野を転がり
潮崎のグラブに収まった。

潮:「頼むぞ!サト。」

ボールはまっすぐに里中のファーストミットに収まった!!

「アウト~~~~ッ!!」

(部):「やぁったぁ~~~~!!
    とうとう春・制覇だ~~~~っ!\(^o^)/」

東橘ナイン達はマウンドに駆け寄った。
三沢は雲母と抱擁を交わす。
内野もその周りに駆け寄る。
肩をアイシングしていた五大も駆け寄り、喜びを分かち合った。

スタンドのOB達は何度も何度も万歳を繰り返した。
そして、それはいつしかウェーブを作り出した。
ウェーブは3塁側の東橘応援席を駆け抜け、
1塁側の学法石川の応援席にまで渡り、甲子園を一周した。
そのウェーブは1回のみにとどまらず、何周も何周も続いた。
まるでその光景は一昨年の選抜決勝戦の沖縄尚学-水戸商の試合後(*4)
の再現を見ているようだった。

(決勝・試合結果)
東橘
学法石川

勝:多田 負:松久保 HR:海老沢(1号)



かくして、監督が負傷欠場という、
前代未聞の(爆死)アクシデントを乗り越えた東橘は、
見事に春の大会で初優勝を飾った。

しかし、これはまだ序章にすぎなかった。
伝説はこれから始まるのである。
だがその前に、東橘メンバー達は、この後襲いかかる新たな壁を、
乗り越えられるのであろうか...
それは...次回の講釈で!(爆)





第1シリーズ・第4話、終。



あとがきへ行くとばい
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