抱腹絶倒風雲なりゆき小説
マンダリン・オレンジヒルズ高校白書
パイロット版・その1
「監督・城内卓也誕生!!」
「がおか〜、ファイッ、オー、ファイッ、オー、ファイッ、オー。
がおか〜、ファイッ、オー、ファイッ、オー、ファイッ、オー。」
東京都内、高校野球では西東京地区にあたる私立・東京橘が丘高校。
今日も野球部員が練習のウォーミングアップのランニングを始めていた。
マネージャーたちは協力して練習の準備に取りかかっていた。
それを見守る一人の男がいた。
城内 卓也 28歳。独身(悲)。
この高校に赴任してから9月で丸2年になる。
とは言え、この高校自体開校してから2年と半年。
元々彼は姉妹校・付属橘が丘
の野球部コーチであった。
話は3年半前にさかのぼる。
−−−−−3年半前(4月)−−−−−
当時、付属橘が丘は福岡で甲子園の常連校になっていた。
念願の春のセンバツ出場を果たしたこの年、学校法人橘が丘学園は理事会
を招集した。
理事長(以下理):「この度、我が校は春のセンバツに出場し、
知名度もさらに上がった。そこで、橘が丘を全国に広めたいと思う。」
他の理事(以下他):「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
理:「そして、場所は東京にしたいと思う。」
他:「え゛え゛え゛〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
そして翌年春、東京橘が丘は開校した。
−−−−−2年と3ヶ月前(6月)−−−−−
夕方の付属橘が丘グラウンドに、例のかけ声が聞こえていた。
そして、いつものように部員たちはクールダウンのランニングをしていた。
「がおか〜、ファイッ、オー、ファイッ、オー、ファイッ、オー。
がおか〜、ファイッ、オー、ファイッ、オー、ファイッ、オー。」
付属橘が丘(以下付橘)野球部監督・大沢 宜之(以下大)が声を上げた。
大:「よお〜し。今日はここまで。各自柔軟体操・片付けをして、帰ってよし。
」
部員たち(以下部):「ああ〜。やっと終わった〜」「疲れた〜」「きっつ〜」
野球部コーチ(当時)・城内 卓也(以下城)は疲れ切った部員たちを見て、
城:「何を弱音はいているんだ。そんなんじゃ、甲子園に行けんぞ〜」
と、そこへ付属橘が丘野球部ゼネラル・マネージャー(略してGM)
*1)の
もりもり(以下も)が現れた。
も:「お疲れさん。」
城:「あ、○×(本名)さん、どうも...」
(怒りの鉄拳)「ボカッ」
城:「グフゥ(o_ _)oバタッ。
って、何するんですか〜、GMさん。」
も:「おまえが本名で呼んだからだろ。GMと呼びなさい。
GMと。」
城:「これから気をつけます。〔何でいつもこうなるの...〕」
大:「で、GMさん、一体何の用ですか?」
も:「今夜、おごってやるから、メシ食いに行こう。」
城:「本当ですか?ありがとうございます。」
−−−−−その夜、小倉(*1)のとある飲食店にて−−−−−
も:「今年の部員はどうだ?」
大:「なかなかいいと思います。甲子園でも上位が狙えるかと...」
城:「でもうちはいっつも2回戦からですね。しかも、試合順がおかしいから、
出てくるのに10日位かかるんですよ。(実話)」
も:「日クリにも何とかしてほしいな。(本心)」
などと話をしながら、3人の食は進む。そして、食後、
GMはおもむろに城内に話しかけた。
も:「城内〜」
城:「な、何ですか?〔この展開、何かありそうだな〕」
も:「お前、東京にうちの姉妹校あるの、知ってるよな?」
城:「はい。知ってますけど...」
も:「実はお前に、そこに行ってもらいたいんだ。」
城:「え゛え゛え゛え゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ」
も:「そこにも野球部があるにはあるんだ。だが、
うまく教えられる奴がいなくて、
困っているんだ。そこで、うちから一人送り込もうと思うんだが...」
城:「ど、どうして僕なんですかぁ?」
大:「そりゃ俺はここの監督やから、動けんやろが。だからお前なんやろが。」
(方言混じりですみません)
も:「まぁ、ちょうど今年は君はクラス持ってないから、丁度よかったしな。」
城:「そ、それもそうですね。〔今年クラス担任外されたのは、まさかこのため?〕」
も:「さっそく9月には東京に来てもらう。よろしくな、城内。」
大:「まぁ教員で送別会はしちゃるけぇ、心配すんな。」
(また方言ですみません)
城:「は、はい。〔そんな心配より僕の身を心配してくださいよ〜〕」
−−−−−2年前(9月)−−−−−
城内は東京橘が丘(以下東橘)に赴任した。言い忘れたが、彼は
世界史の教師である。
(確かGTO(*3)の鬼塚英吉も世界史だったような...)
校長に校内を案内され、城内は野球部の部室まで来た。
と、そこには野球部長の佐藤 玲先生
(以下佐)がいた。
佐:「こんにちわ。あなたが今度野球部の監督をする城内先生ですね?」
城:「そうです。って、
何で佐藤先生がここにいるんですかぁ〜?」
佐:「どうしたんですか?城内先生。」
城:「だって付橘にもいたじゃないですか。」
佐:「ああ、あっちの佐藤先生は別人ですよ。」
城:「そうなんですか。〔まるで、ポケモンのジュンサーさん(*4)みたい〕
で、肝心の部員たちはどこですか?」
佐:「あちらで練習してますけど...」
佐藤先生が指さした方向を見ると、そこには、各自思い思いの練習をしている
野球部員たちがいた。
ある者は素振りを、ある者は遠投を、そしてまたある者はベースランニングをしていた。
(ある奴らは花札...(爆死)←校則違反)
城:「〔あんなバラバラに練習しててはダメだ。もっときちんとさせないと〕」
早速城内は、部員たちを集めた。
城:「え〜、今日から東橘野球部の監督をすることになった城内 卓也だ。よろしく頼むな。」
部:「(気力なさそうに)は〜い。」
城:「なんだなんだ。もっと、気合いを入れろ!」
そして、城内は付橘時代の練習カリキュラムを導入した。
その内容は、
A:全員筋トレ(ない時はタイヤ引き)
B:打撃練習(素振り・トス・フリー)
C:守備・投手・走塁練習(そのまま)
D:実践守備練習・ストレッチ(これもそのまま)
雨:野手はAと同じ、投手はシャドウ・チューブ
(作者は、これで実際にやってます)
−−−−−それから1ヶ月後(10月)−−−−−
東橘は、弱小校相手に練習試合で勝ち、いよいよ地方大会を迎えた。
城:「〔相手は青梅東か。よし、公式戦初勝利を目指すぞ!〕」
意気揚々で望んだ初戦だった。しかし...
先発近藤 樹がまだ50球も投げてないのに、両肩がぐったりと下がってきた。
そして......初戦敗退。
(以上実話)
部員たちはうなだれていた。城内も言葉が出なかった。
そこへ、やっぱりもりもりが現れた。
も:「お前ら、落ち込んでいる場合か!!悔しかったら、練習しろ!!」
部:「だって、練習してもこれじゃぁ」
も:「ぶぅわっかもお〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
部:「グフゥ(o_ _)oバタッ。」
も:「いいか、お前ら、お前らには根性が足りなさすぎる。もっと
根性を上げろ!
それから近藤、お前は球拾い・雑用を
やれ!!
エースナンバーも土屋に変更!しばらくお前は
10番だ!!」
近藤 樹(以下近):「........。」
城:「GMさん、それはあまりにひどすぎますよ。」
も:「うるさい!!こんな根性なしだから、
50球も投げずにへばるんだろうが!!
」
あまりに厳しいもりもりの言葉に、城内はとまどった。
その後、球場裏の駐車場で、彼らはあと3時間ほど、このままだった。
パイロット版その1・終
次回予告
公式戦初戦敗退から1年半、厳しい練習によって、彼らは生まれ変わり、
創設2年目で春のセンバツ初出場を果たす。
その中、新たに台頭しつつある部員たち。
次回、マンダリン・オレンジヒルズ高校白書
パイロット版その2「若き部員たち」
ようやく第1シリーズのレギュラー陣がちらほら出ますし、
まぼろしの東橘1期生達も出ます。てなわけで、
「来週も、サービス、サービス」(爆死)(*5)
で、注釈コーナー
*1:確かロッテはGM制やってましたよね?その時は広岡達朗氏がGMで、
ボビー・バレンタイン氏が監督でした。
*2:作者の生まれ故郷(北区)。でも付橘は違う区にあります。
*3:講談社・週間少年マガジンで連載中の藤沢とおる先生の作品。
あまりに有名なので詳しい説明は省略。
*4:テレビ東京系のアニメ「ポケットモンスター」のキャラ。
それぞれの町にいて町を守っている。タケシだけが違いを
見分けられる(爆)
*5:同じくテレビ東京でやってた「新世紀エヴァンゲリオン」の次回予告の最後のフレーズ。
サム冥府・HAYA(作者)の感想コーナー(いつものアレ風)
サムさん:ども、呼ばれてないのにジャジャジャジャ〜〜〜ン!!
作者のほうのサム冥府・HAYAでございます。
便宜上、ここではサムさんでいきます。
ってことで高校野球どう?初の投稿小説、
もりもりさんのマンダリン・オレンジヒルズ高校白書パイロット版・その1、
いかがでしたか?
あと、もりもりさん投稿してくれてサンキューです。
HAYA:「鳥冥、名神へ」本編執筆中なのにまた新コーナー始めやがった(^^;)
サムさん:ま、まあね(^^;)
め〜ちゃん:もりもりさんってツッコミタイプ?
マミちゃん:結構そうかもね。
影ちゃん:けど、世界史の先生で監督やってる人多いッスね。
コウ:たしかカミガクの神監督もだったような。
ケイ:けど、この小説更新早そうだね。
サムさん:ギクッ!!
フト:誰かさんにも見習って欲しいね( ̄ー ̄)ニヤリ
サムさん:ギクッギクッ!!
竹ちん:まったくで〜〜〜す( ̄ー ̄)ニヤリ
サムさん:ウッ…ウッ…、
ウエ〜〜〜ン!!))))))))(;>_<;)/シュタタタタタ…
雪:作…じゃなかったサムさん泣きながらどこかに行っちゃった。
リサちゃん:ってことで、次回のもりもりさんの作品もみてねゥ
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