抱腹絶倒(!?)風雲なりゆき小説
マンダリン・オレンジヒルズ高校白書

第1シリーズ・第2話
「一発攻勢!駆け抜けろ球児たちの夏 後編」



それから、本番までの少ない時間、東橘ナインは筋トレを中心に練習をし、
ついに夏の甲子園大会を迎えた。

もりもりのPCはかなりヘッポコで、
付橘の時はいつも2回戦から戦っていた。
東橘は大丈夫だと思っていたが、やはり2回戦からだった。
(実話)

も:「ったく、何でいつも2回戦からで、2回戦初登場組の試合は、
   1回戦からの連中の試合の後なんだ!!
   何とかしろ!!日クリ!(本心)


しかし、試合は順調に進んだ。
初戦は近藤の調子が今一つだったので、土屋が登板。
見事に勝利し、勝ち進んだ。
準決勝あたりから近藤の調子が絶好調になったので、近藤を登板させた。
近藤は役割をきちんとこなし、スタミナの点から、押さえに五大を登板。
念願の決勝戦進出を決めた。

そして...決勝戦、東橘リードで迎えた最終回。
すでに2死、ランナー無し。
ベンチでは控え選手が帽子のつばを後ろ向きにし、
今にも走り出そうかとしていた。

投手・近藤が投げる...
相手校の打者が打つ!
ショートの西がゴロを捌(さば)く!
ファーストの小林が送球をしっかりキャッチ!!
1塁・塁審の甲高い声がこだました。


「アウト〜〜〜〜ッ!!」

(部):「やぁったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!
    とうとう全国制覇だ〜〜〜〜っ!\(^o^)/」


いつもは無表情の正捕手・世良も、(って久しぶりだなぁ。by作者)
この時は割れんばかりの笑顔で叫んだ!
そして世良は近藤と抱擁を交わす。
内野もその周りに駆け寄る。
外野と控えもその輪に加わった。


城:「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!
   
ついにやりましたよ!夏の甲子園制覇!
   
今まで、ずっと、ずっと、ダメだったのに。
   
うわわわ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
も:「ったく、大の男がそんなに大泣きするやつがあるか!」


その頃、スタンドでも、東橘野球部は喜びを分かち合っていた。

佐・あ・仲・清:「やった〜〜〜〜っ!!」
中:「うわっ!(ムニュッ)
   く、苦しい...
(4人の爆乳に囲まれる中川君)(*13)

三:「中川、うらやましい〜〜〜〜っ!」
(エロエロシステムやっぱり全開!!)

しかしグラウンドで歓喜に浸っていた東橘ナインに、主審(以下主審)が、
水を差すように、

主審:「こらこら、まだ相手校との挨拶が、終わってないぞ。
    早く整列しなさい!!

東橘ナインは、我に返った(爆死)。
こうして、負けた上に東橘ナインに待たされた(悲)相手校と挨拶をし、
ゲーム上では初の(実話・*14)校歌が流れた。

閉会式では深紅の優勝旗(*15)と優勝盾が手渡され、
登録選手全員には赤いリボンのかかった金のメダルが首にかけられた。
閉会式終了後は主力選手中心に記者に質問責めを受けた(爆)。


−−−−−東橘宿舎の某シティホテル−−−−−
東橘野球部は、夕方5時を過ぎた頃ようやく宿舎に戻ってきた。
そして、もりもりがこの後の予定を発表した。

も:「え〜、この後の予定はだな...
   今からいくつかに分かれて入浴。試合の汗を流してくれ。
   7時までは自由時間だ。」
(部):「やった〜〜〜〜っ!」

(「自由時間」と聞いただけで喜ぶ単純な東橘野球部員(爆))

も:「こらこら、静かに話を聞け!
   7時から2階の宴会場で優勝パーティーを兼ねた夕食だ。
   体操服か水着を着用の上、集合してくれ!
   あと、ゴーグルは忘れないように。以上で解散!」


そして2時間後、野球部選手、マネージャー、スタッフが勢揃いした。

も:「今日は、皆さん大変よく頑張りました!
   本来ならばビールかけといきたい所ですが、
  未成年者が多数いますので、今回はこれを用意しました。
   ボーイさん、どうぞ持って来て下さい!」

ボーイ達がってきたのは、先日ダイエーがリーグ優勝したときに使われた、
祝勝水(*16)だった。

も:「ここに、炭酸水、もとい祝勝水
   3000本(*17)用意してあります。
   この祝勝水は、東橘の化学部が7月の大会終了後から、
   つい数日前まで、夏休み返上で作ってくれたものです。」
(部):「すげ〜〜〜〜っ!!」
も:「君達は、確かに夏の甲子園で優勝しました。
   でも、君達だけの力で優勝したのではありません。
   ベンチ入りした16人の他にも、スタンドで応援していた、
   名も無き補欠の3年生(爆)、レギュラーになれなかった2年生、
   4月に入ったばかりの1年生、
   部活動を陰で支えたマネージャーと佐藤先生、
   何十台ものバスで(*18)応援に駆けつけた一般生徒、
   校長をはじめ多くの教職員、
   応援をリードした応援団やブラスバンド、
   この祝勝水を作ってくれた化学部、
   筋トレセットを寄付してくれた商店街や後援会、
   そして何よりも、いつもお前達の側にいて野球部をここまでに
   成長させた城内監督
   とまぁ、こんなにたくさんの人達のおかげで優勝したと言っても、
   過言じゃありません。」
城:「〔今、GMさんが初めて『監督』って言ったような...〕」
城内の目に少し涙がこぼれた。がっ!

も:「そういうわけで、今夜の祝勝水は、
   城内にい〜っぱい
   かけてあげて下さい!
   そして、その他の多くの人々に感謝し、
   色々な人にもぶっかけちゃって下さい。それじゃ、
   いくぞ〜〜〜〜!!
部員たちは、祝勝水を縦に振り、城内の方向へ向けて栓を外した!

(部):「監督〜〜〜〜、お疲れさま〜〜〜〜」
城:「ち、ちょっと、まだ心の準備が...
   ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜!
   
痛〜い、冷た〜い、助けて〜〜〜〜っ

(城内撃沈!!)

も:「だらしない奴だなぁ。(←って、あんたの仕業だろ!)
   よし、残った全員でかけ合え!
   マネージャー達も遠慮すること無いぞ!!」
こうして、祝勝水かけは再会した。

近:「それ〜〜〜〜っ!!」
土:「やったな〜〜〜〜」
飯:「おい、世良さんにもかけちゃおうぜ!」
土:「そぉ〜っと、近づけよ!」
しかし、気配に気づいた世良は3人に一斉砲撃をかました。

近・土・飯:「ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
(3名撃沈!!)
世:「...甘いな。」


里松コンビは、祝勝水を毒霧のように、
口に含んでは吐き出していた。
里:「(祝勝水を含み)ブッ!!」
松:「やったな!(こっちも口に含み)ブシュッ!!」
よい子の皆さんは真似をしないで下さい。(by作者)


一方、三沢はあつみ(の体操服)に向かって祝勝水を放った。
下着が透けるのを狙っていた)
三:「それ〜〜〜〜っ!っと、
   あれ、何か黒っぽいのが見えるけど...」
あ:「残念でした!」
清:「実は、女マネ陣は、体操服の下にスクール水着を、
   着てたんですよ。残念でしたね、先輩。」
仲:「あんたみたいなスケベが、下着を透けさせようとするのは、
   完全に読んでました〜〜〜〜。」
あ:「てなわけで...」
あ・仲・清:「それ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
三「ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
(三沢撃沈)


こうして、祝勝水はあっという間に無くなり、ずぶぬれになってしまった
東橘メンバーは、ホテルの用意したごちそうをたくさん食べて、就寝した。


翌日午前中は、昨日に続き記者に囲まれ質問責めにあった。
午後になり、東橘メンバーは東京行きの新幹線で、帰路に就いた。
地元が大フィーバーとなったのは、言うまでもない。


−−−−−さらに次の日・東橘野球部部室−−−−−
この日、練習は無く全員制服で集合した。
今日は、3年生の追い出し会(←じゃなかった)
引退式であった。
そして、新キャプテンは何と三沢に決まってしまった。
その理由は...
も:「確かにスケベという、致命的欠点はあるが(爆)、
   他の部員を思いやる心は2年で最も優れていると思う...」
からであった。1・2年全員がこれに賛成した。
(実は、単に2年部員の中で、
 『いいひと』の特性を持っていたのが三沢だけだったからだ←実話)
そして、3年生を代表して、久米が挨拶をした後、もりもりが言った。

も:「え、最後にぃ、え、みなさんにぃ、え、私からぁ、
   え、贈る言葉がぁ、え、あります。」
(と、髪をかき分ける仕草をするGM)
野:「GMさん、何も金八先生
   ものまねして言わなくてもいいでしょ!(^^;)」
も:「そ、そうだな。
   というわけで、まずは、近藤 樹。」
近:「はい。」
も:「あなたは、最初根性が無くて、わずか30球ばかり投げただけで、
   すぐにバテてましたが、今では根性Sになり、
   見事夏の甲子園大会を制しました。
   その根性を、忘れないで下さい。」
近:「はい。」
(以下、各人への贈る言葉のみ掲載)
(土屋 隆雄)
あなたは、近藤の不調の時、控え投手として試合を引っ張っていきました。
言わば、『影のエース』です。
これからも、仲間が不調な時は『影のエース』として活躍して下さい。
(世良 正則)
あなたは、無口な人でしたが、言うべき事は、きちんと言う人でした。
それが男です。そしてこれからもそういう男でいて下さい。
(飯塚 章吾)
あなたは、キャッチャーという守りの要を、よくこなしてくれました。
キャッチャーは『司令塔』です。
仲間が道に行き詰まったら、『司令塔』の役割を果たしてあげて下さい。
(久米 正次)
キャプテン、就任から2年間、本当にお疲れさまでした。
この経験を、これからの人生に生かして、立派な人になって下さい。
(西 一宏)
あなたは、4番打者という、攻撃の要として立派に役割を果たしました。
そんな心強く、みんなに頼られる人になって下さい。
(南 健二)
あなたは、左投手も気にせず打ち、チームで一番よい打率を残しました。
皆が苦手とするものを平気で克服できるのはすばらしい事です。
これからの人生の壁も、あなたのその力で越えて下さい。

(以下、レギュラー数人、カス数人(爆死)省略)
も:「最後に、杉浦 淳美。」
あ:「はい。」
も:「あなたは、野球部創立時から、一人でマネージャーをこなし、
   よく部員達(とGM)をサポートしてくれました。
   この野球部のことをよく考え、そして愛してくれました。
   その経験を生かし、立派な女性になって下さい。」
あ:「(頬にこぼれ落ちる涙を拭きながら)...はい。」

も:「みんな、この野球部での経験を生かし、立派に人生を歩んでくれ!」

しかし3年部員は、皆涙ぐんで声が出ない。

城:「こらこら、もう一生会えない訳じゃ無いんだぞ!
   暇な時に、遊びに来ればいい。ただし、受験勉強は忘れるなよ。」
3年部員:「...はい。GMさん、監督さん、佐藤先生、
      本当にありがとうございました。


こうして1つの夏があっという間に駆け抜けていった。
3年生が引退し、部室は少し寂しくなった。
しかし、これからが、また新たなるスタートである。
3年生にとっては、大学受験へ向けて。
1・2年生にとっては、悲願の春夏連覇へ向けての。





第1シリーズ・第2話、終。






あとがきへ行くとばい


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