抱腹絶倒(!?)風雲なりゆき小説
マンダリン・オレンジヒルズ高校白書

第1シリーズ・第3話
「五大の苦難・悩める右腕救出大作戦 前編」



(前回のあらすじ)
地方大会を目前に慢性的な打撃不振に陥ってしまった東橘ナイン。
そんな中、もりもりは打者に「一発狙え」の指示を
徹底的に出しまくるという作戦に出た。
結果は大成功に終わり、地方大会を突破!
そしてついに甲子園でも念願の頂点に立った!!
しかしそれと引き替えに、それまでチームを引っ張ってきた3年生が、
引退してしまったのであった。




都内某所・東京橘が丘高校。
全国制覇をしたにもかかわらず、相変わらず知名度はDだった(爆死)。
そして、そんな東橘にも新学期が訪れた。


-----9月1日・始業式-----
は、カ~ット!(爆死)


話はその日の放課後に移る。
いつものように野球部員達は身支度を整え、グラウンドに向かっていった。
しかし、部室前に整列した部員達は何もできずにいた。
すると、部室から声がした。

三:「あ、みんな、遅れてごめん。」
朝:「おいおい、新キャプテンがそんなんでどうすんねん。」
潮:「そうだよ、キャプテンらしく真っ先に来るぐらいの
   気構えでなくちゃ。」
三:「それじゃ、ランニングを始めるぞ。」

と、ランニングを始めたのはいいが、何故かいつもと違う。

多:「三沢、かけ声、かけ声。
   ほら、『がおか~』ってヤツ。」
三:「おっと、忘れてた(爆)。」
そして、ようやくいつものかけ声が聞こえるようになった。

「がおか~、ファイッ、オー、ファイッ、オー、ファイッ、オー。
 がおか~、ファイッ、オー、ファイッ、オー、ファイッ、オー。」

ちなみに、このかけ声は、『(がおか~)ファイッ』をキャプテンが、
『オー』をほかの部員が言うようになっていた。

何とか無事にランニング・柔軟体操・100mダッシュ、そして、
(遠投を含めた)キャッチボールを終えた部員達と、
マネージャー3人が部室の前に集まった。
そして、GM・もりもりと監督・城内が部員達の目の前に現れた。

も:「今日から9月だ。もう3年生はいない。
   その分戦力が落ちたが、来年の7月までにそれを今年以上に
   上げることがお前達の当面の課題だ。
   気合いを入れて練習しろ!!
(部):「「「はいっ!」」」
城:「それから、戦力強化のため、新たな部員を確保しようと思う。
   マネージャの諸君。よろしくな。」
仲・清・中:「「「はいっ。」」」
も:「早速練習といきたい所だが、その前に、
   新たな背番号の発表を行う。」

(そわそわし始める部員。)

城:「これは、あくまで暫定的なものだ。
   試合で結果がでない者はレギュラーから外れてもらうし、
   実力が付けば途中からでもレギュラーになれる。
   そこを、理解しておくように。」
も:「では、新背番号を発表する。(カッコ内が背番号)
   (1)多田 五大。投手。
   (2)三沢 義成。捕手。
   (3)里中 修作。一塁手。
   (4)潮崎 克。二塁手。
   (5)松木 利彦。三塁手。
   (6)紀藤 尚哉。遊撃手。
   (7)朝比奈 悟。左翼手。
   (8)海老沢 正剛。中堅手。
   (9)田中 雅之。右翼手。
   (10)鈴木 泰宏。投手。
   (11)雲母 精一。投手。
   (12)三木 文一(以下文)。捕手。
   (13)定詰 和紀。一塁手(*1)。
   (14)野沢 聖樹。二塁手。
   (15)山辺 勝男。遊撃手。
   (16)斉藤 良香。右翼手。
   以上!!」

里・松:「やった~~~~っ!!」
文:「え?うそ?俺もレギュラーなの?よっしゃ~~~~っ!!
斉:「ついに...ついに、レギュラーだっ!!
   これでひとまず目標は果たせたな。」
潮:「キャプテン、ついに正捕手だな。(と、三沢の肩を軽くたたく)
   ん?どうしたの?」
三:「いや、何か五大の表情があまりよくないもので...」
朝:「どないしたんや、五大。
   エースがそんな暗い顔してたらあかんで。」
多:「う~ん。でも、自信無いなぁ。
   だって、先輩と違って変化球投げられないし...」
(イジケモード突入)
紀:「心配するなよ、GMさんだって、現時点で能力の高い方を
   エースにしてるんだし(爆)...」

こうして、五大もようやく素直に喜んだ。
しかし...

鈴:「俺の存在は一体何なんだ~~~~!!」

鈴木は何故か、相変わらず影が薄かった(爆死)。


新チームが発表された一方で、マネージャー達は必死で新入部員を探し、
見事、次の1年生を獲得した。

高橋 博康(以下高)・一塁手
下田 康雄(以下下)・一塁手
香取 幸一(以下香)・中堅手
北山 清孝(以下北)・左翼手

彼らは早速A~C・雨練習で筋トレを、D練習でストレッチを
する事となった。新人は1に体力・2に体力なのである。


-----10月・地方大会開幕-----
ついにこの時が来た。
初めて1から育て上げた部員達だけで構成されたチームが公式戦に
デビューするのである。

多:「いよいよ大会だな。でも、勝てるかなぁ。」
潮:「心配するな、五大。バック(野手陣)がついてるぞ!」
三:「リードもまかしとけ!って、公式戦の経験は、
   お前の方が上だろうが!」
(何故かツッコむ)
野:「それよりも心配なのは、キャプテンの守備でしょ!
   何しろ正捕手なのに守備力がないんだから...」
朝:「仕方ないやん。2年で捕手なのはキャプテンだけなんだから。」
文:「それにもしもの時は僕がいますから!」
三:「『もしもの時』って、何なのさ。」
多:「そりゃもちろん、不祥事の事だろ。」

(三沢を除く一同、大笑い(爆)

野:「でも考えてみれば、文一の方が守備、いいもんな。(実話)
   経験があったら正捕手だったな。絶対。(きっぱり)」
三:「そりゃ、無いだろ~~~~っ!!」

仲:「はいはい。無駄話はおしまい。
   これからGMさんからのお話がありますよ。」

部員達は一瞬にして沈黙した。

も:「今日から公式戦だ。初めの方はそれほど強いところは来ないので
   (実話)、あまり緊張せず、普段通りの野球をしろ!」
(部):「「「はいっ!!」」」
清:「皆さん、がんばってくださいね。(はあと。)
(部):「「「〔よし、清ちゃんの為にも頑張るぞ!〕」」」
仲:「途中で負けたりしたら
   ただじゃおかないからね!(気合)」
(部):「「「〔こ、怖え~~~~っ!!〕」」」
中:「応援席から健闘を祈ってますからね。
   (キラリーン)
(部):「「「〔ううっ、白い歯が眩しい(爆死)。〕」」」
(以上3段オチでした。By作者)


こうして、地区大会が開始した。
東橘は順調に勝ち進んでいった。
がっ!!
当時もりもり(作者の方)のPCが、
原因不明のバグに悩まされていたのであった。(*2)
一度に2試合出来なくなったり、画面がずれたりした(実話)。
しかも1回目でも圧勝したときに限ってバグるのであった。

作:「何でか~~~~~~~~~~~~っ!!!」

怒った作者はマウスをデスクに投げつけた。
おかげで左のボタンが壊れてしまい、PC操作に支障をきたすので、
渋々近くのベ○ト電器までマウスを買いに行った。
新しいマウスはホイール付きだった(爆死)。
(以上の4行全くの実話)


しかし、こうした超マイナス思考ヘッポコPCの妨害に耐え抜いた(爆)
東橘野球部は、地区大会はもちろん、東京地方大会も、
全勝(つまり優勝)してしまったのであった。

城:「やりましたね、GMさん。」
も:「うん。まずまずの出来だ。
   でも、五大と鈴木の両投手が変化球を使えないのは困ったな。」
城:「スライダーでも投げられればいいんですけどね。」
も:「あと、三沢はエラーも三振も多いな(実話)。」
城:「一度エラーした球(!マークが出る)を次々とエラーするんだから、
   たまったもんじゃ無いですよ。」
も:「現実世界じゃ普通有り得ないな。
   これも日クリの陰謀だろ!(爆死)
城:「今のところ、エラー・三振の2冠王ですよ。」
も:「それに『下ネタ王』を加えれば、
   3冠ヘビー級チャンピオン(*3)だな。」
(オッサン2人で大爆笑)

清:「でも、それって笑える事なんですか?」
も・城:「「そ、それもそうだな...」」

しかし、フロント陣・マネージャー達も、
春の選抜大会出場(ほぼ)確定には素直に喜んだ。


-----12月中旬-----
この日、投手陣(と厳密に言えば捕手陣も)は、C練習の
『投げ込み(監督チェック付き)』をやっていた。
五大は1年の雲母と並んで投球練習をしていた。

文:「よぉ~し、いいぞぉ、『うんも』!
雲:「違~~~~う!
   俺の名は『きらら』だ~~~~っ!!」

雲母は、入部から半年経った今でも、名字を正しく呼ばれなかった(爆)。

(2001年7月から山口県で、『山口きらら博』開催!)
(↑って、これは関係なかったか。By作者)

そんな雲母はスライダーやカーブも使いこなせる技巧派に近い投手だった。
五大は雲母をうらやましく思っていた。

多:「〔やっぱり、変化球を使いこなせないとダメなのかなぁ~。〕」

精神状態が不安だと、投球内容もあまり良くない五大であった。
常に五大の投球を受け止めていた三沢はその状況を誰よりも早く
察知していた。そして、練習終了後。

三:「五大、今日はこの後ヒマか?」
多:「ヒマだけど、どうして?」
三:「いや、この後一緒にメシでも食いに行かないか、と思ってね。」
多:「いいけど、あまりお金もって無いなぁ。」
三:「大丈夫。安く済むところがあるから。」




-----関西風お好み焼き・朝日屋-----
多:「やっぱりココだったか!」(半分怒)
三:「安くてうまい、と言えばココでしょ、ね、おばちゃん。」
朝比奈母:「やぁ~ねぇ。『おねえちゃん』でしょ!三沢君。」
朝:「その年で『おねえちゃん』なんて言えるか!」
(本場・関西風ツッコミ)
三:「ま、ヒナさんにも丁度良いから聞いてもらおう。
   五大、お前、今日の投球練習、あまり良くなかったな。
   何か悩みでもあるのか?」
多:「...まぁ、そうなんだけど。」
三:「どんな悩みだ?一体。
   一人でレンタルビデオのAVを借りられないとか(爆)...」
(エロエロシステム作動)
朝:「そんな悩み、練習中に考えるか!」
朝比奈母:「悟は体格が良かったから、中学時代にはすでに
      お父ちゃんの会員証片手に借りに行っとったなぁ~。」
朝:「そんな話、人前ですな~~~~っ!!
   まったく、お母んも時と場合をわきまえろ!っての。」

(当たり前の事ですが、18歳未満は借りられません。By作者)

三:「で、本当の悩みは何なんだい。(素に戻る)」
多:「俺って、直球だけしか投げられないだろ。
   隣で雲母が変化球を投げているのが、うらやましく思って...
   それで自分が不安になっちゃうんだよ。」
朝:「何も無理に変化球を投げる必要は無いやろ!」
多:「でもGMさん見てると、
   『変化球投げれない奴は投手じゃない』みたいな目で、
   俺を見てるみたいで...」
三:「弱気になるな!五大。ピッチャーがそんなんでどうするんだよ。」
朝比奈父:「そうだぞ!!」

と、いきなり厨房から朝比奈の父親が登場した。

朝比奈父:「五大くん、他人が自分をどう見るかで、
       自分の行動を決めるんじゃない。
      重要なのは、自分がどうしたいかだろ!
      自分の人生は、自分で決めるんだ!!
多:「.........(沈黙)」
朝:「〔たまには真面目なこと言うなぁ、うちのお父ん。(爆)〕」
朝比奈母:「〔何か、あの人のこと惚れ直しちゃった☆彡〕」
朝比奈父:「〔...決まったぜ!!(核爆死)〕」

かくして、五大は翌日、ある重大な決意を秘めて、
GMのところに向かうのであった。


-----で、その翌日の放課後-----
いつものように準備運動を終え、GMによる全員ミーティングを
済ませると、五大がGMの元にやって来た。

多:「GMさん、ちょっとお話があります。よろしいでしょうか?」
も:「ん?五大か。何の用だ?
   何なら別の場所で話を聞いてもいいぞ。」
多:「〔え゛っ!?〕」

こうして半分無理矢理に(爆)、五大は談話室に連れて行かれた。

も:「...改めて聞くが、一体、何の用だ?」

五大は、覚悟を決めたのか(爆)、堂々とした口調でGMに話した。
多:「GMさん、俺、今のままじゃ、ダメだと思うんですよ...」
も:「え?ダメ~?」

(♪ポヒュヒュヒュヒュヒュ~ン!
 チャンチャチャンチャチャン(あっそ~れ!)
 チャンチャチャンチャチャン(あっよいしょっ!))
「♪ダメダメボォ~イは、今日も、ダメェ~。あ、ダメ、ダメ!!」

何故かいきなり、どこからともなく、
ダメダメボーイズ(*4)
(以下全員では(ダ))が現れた。(核爆死)

(ダ):「「「本当~に、ダメ、ダメ×(^^)」」」
田○隊員:「甲子園の土を中庭の花壇に蒔いちゃぁ...」
(ダ):「「「ダメ、ダメ×(^^)」」」
隊長:「ゆ~たれゆ~たれ!」
遠○隊員:「東京から甲子園いくときに、新大阪で降りずに、
      新神戸まで行って結局遠回りになっちゃ...」
(ダ):「「「ダメ、ダメ×(^^)」」」
今○隊員:「まだまだありまっせ~。
       美形男子マネージャーの学年を間違えて、無理矢理
       ノリツッコミをストーリーに加えちゃあ...」
(ダ):「「「ダメ、ダメ×(^^)」」」
隊長:「もうダメ出しはそれだけか?」
シ○ージ隊員:「ちょっと待った!
          ええとこ、ありまっせ~。
          シ○ージくんの、ちょっといい所~...」
も:「あの、そういったダメ出しは、私じゃなく、
   作者の方に言って下さいよ。
   俺達キャラクターは、全く関係ないんだから...」


(ダ):「「「............(沈黙)
      バイビ~~~~~~~~ッ!!」」」

(チャンチャチャンチャチャン(あっそ~れ!)
 チャンチャチャンチャチャン(あっよいしょっ!))
「♪ダメダメボォ~イは、今日も、ダメェ~。あ、ダメ、ダメ!!」


(ボカッ!)
シ○ージ隊員:「いったあ~~~~いっっっ!!!
          まだ、何も言うてへんやろ(爆死)...」


も:「何だったんだ?今の連中は(爆)。」
多:「さあ...」

も:「それより、お前、どうして自分がダメだと思うんだ?」
多:「俺、変化球が使えないから、是非とも、
   変化球をマスターしたいんです。お願いします。」
も:「う~ん、教えたいのは山々だが、
   私は付橘も見なきゃならないし、
   (こんなセリフは実際のゲームにはありません。By作者)
   城内は変化球を教えられないし、
   (たいていはこういったセリフでした。By作者)
   ...そうだ!あいつに頼もう。
   ケ○トマ~~~~ン!(以下ケ・*5)
ケ:「ケ~~~~ン○マ~~~~ンだよ~~~~!」
(眼鏡を前へずらし、目をぱちくりさせるケ○トマン)

も:「って、何でお前が来るんだよ!!(怒)」
ケ:「そじゃな~~~~いの~~~~?
   ちが~~~~うの~~~~?」
(本当は『の』じゃなく『よ』です)
も:「...一体いつからここは明○家マンションになったんだ!(爆)」

(○ントマン退場!!)

多:「で、本当は誰が来るんですか?」
も:「近藤に来てもらう。今課外中らしいから、後で連れて来よう。」
多:「有り難うございます。GMさん。」


そして、3年の特別課外終了後、もりもりは近藤を連れて、
五大の所にやって来た。丁度そこには城内もいた。

近:「...で、五大に何か変化球を教えてやって欲しいと
   いうわけですか?、GMさん。」
も:「頼む。1ヶ月くらい、五大の練習を変化球練習に
   費やしていいから、な。」
多:「近藤さん、お願いします。」
近:「でも、1ヶ月って言ったらセンター試験(*6)の直前くらい
   までって事ですか?」
も:「まさかイヤとか言うんじゃ無いだろうな。
   某大学に推薦書書いてやったのは誰だと思うんだ?」
近:「そ、それは...GMさんです。〔これは脅しじゃないか...〕」
も:「ならば変化球を教えてやってくれ。
   あと、城内~っ!!」
城:「はい、何ですか、GMさん。」
も:「お前も、一応指導者なんだから、
   変化球練習の方法を近藤に習うように。いいな!」
城:「はい。分かりました。」


こうして、近藤はしぶしぶ変化球取得の為の特訓に駆り出された(爆)。
おかげで受験勉強が出来なくなり、困っていた。



後編へ行くとばい


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